生理機能検査は、患者様の心臓や脳などの動きを電気的に捉えて波形として記録するものや、身体の内部状況を超音波検査で画像として映し出して検査するものがあります。
健康診断等でも実施する心電図や聴力検査、呼吸機能などの検査の他にも、様々な検査を実施しています。
心電図検査
心臓が規則正しく脈を打っているかどうかが分かります。心臓のリズムが乱れる「不整脈」や胸が痛くなる「心筋梗塞」「狭心症発作」の時など、心電図が役に立ちます。痛みを伴うことはありませんし、2~3分程度で終了する検査です。

聴力検査
耳にヘッドホンをあて、実際の音を聞いて頂き、どの程度聞こえているかを調べます。
呼吸機能検査
息を最大限吸ったり吐いたり出来る量(肺活量)や息の通りやすさを測定したり、肺に取り込まれる酸素の量を測定します。この検査は、肺の病気の診断と重症度及び治療効果の判定、気管支喘息の診断や手術前として行われます。検査を受けられる方には、しっかり息を吸ったり、吐いたりを努力して頂きます。
脳波検査
脳が活動する時に発生する微弱な電気信号を波形として記録していく検査です。主にてんかん、熱性痙攣、脳障害などの診断・経過観察に用いられます。
超音波検査
◎腹部
胆のう・肝臓・膵臓・腎臓・脾臓などの内部性状(胆石や脂肪など)や内部の腫瘍の有無・形態異常などが分かります。
◎心臓
心筋の動きや心臓の大きさ・弁膜症の有無などが分かります。
◎頸部
脳梗塞の原因となるプラークや血管の狭窄、脳へ流れる血液の流速を調べます。頸部の血管は体の表面に近い動脈なので超音波で観察しやすく、全身の血管状態を反映していると言われています。
◎下肢静脈
下腹部から下肢にかけて、静脈の血栓の有無を調べます。下肢静脈に血栓ができると、肺の血管を詰まらせる(肺梗塞)リスクが高まります。
◎甲状腺
甲状腺の大きさや腫瘍の有無などを調べます。
また、機能低下症・亢進症の診断に役立ちます。
◎乳腺
乳がん等の腫瘍の有無を調べます。
